大学生活が始まるし、一人暮らしもスタート。そんな時、『仕送りってどれくらいかかるのかな?』と考える人、多いですよね。
この記事では、そんなみなさんの気になる疑問に答えるために、大学生の平均的な生活費や仕送りの相場、さらには賢い節約術や家族とのうまいコミュニケーション方法を丁寧に解説していきます。
特に「仕送りの現実とその考え方」に焦点を当て、大学生活をこれから始めるあなたやご家族にとって役立つ情報をお届けします。
この記事を読めば、新生活に向けた不安が少し軽くなるかもしれませんよ。
この記事は、以下の方々におすすめです:
- 大学進学と同時に一人暮らしを始める高校生や保護者の方
- 仕送りや生活費の管理に悩む大学生の皆さん
- 奨学金に関心がある学生やご家族の皆さん
大学生の仕送りの現実と平均額
![出費が多くて悩む女性](https://kurarich.com/wp-content/uploads/2024/02/1000010457-1024x768.webp)
学生と家族にとって、仕送りは大きな関心事ですよね。
仕送りに必要な金額は、住んでいる地域や家庭の経済状況、学生の生活パターンによって異なるため、一概には言えません。
ここでは、そんな仕送りの平均額と、それに影響するさまざまな要因について、具体的に解説していきます。
大学生の仕送り平均額
出典:全国大学生活協同組合連合会「第58回学生生活実態調査」、日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査結果」、日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」
- 全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の調査によると、大学生への仕送り額の平均は約6万7,650円。
- 日本政策金融公庫が実施した調査では、仕送り額の平均が約7万9,000円。
- 日本学生支援機構による「令和2年度 学生生活調査」では、仕送りの平均額が約9万5,000円。
これらの調査の結果から約7万円から9万円を仕送りの目安として考えるのが妥当でしょう。
大学生の仕送り額 | 地域別のの違い
![都会のビル群をイメージした建物](https://kurarich.com/wp-content/uploads/2024/02/1000010456-1024x768.webp)
仕送り額は地域によって大きく異なります。特に生活費の高い地域では、仕送り額もそれに応じて高くなりがちです。
ここでは、日本の三大都市圏である東京、大阪、福岡を例に、仕送り額の地域差を詳しく見ていきましょう。
東京
東京都は日本で最も生活費が高い地域の一つです。特に家賃が高騰しており、一人暮らしの学生の家賃は月平均で6万円から10万円程度が一般的です。
そのため、仕送り額も全国平均を大きく上回り、学生によっては月に10万円以上の仕送りを受けているケースも少なくありません。
生活費全体で見ると、東京での一人暮らしの学生の平均的な仕送り額は月に約12万円から15万円程度となることもあります。
大阪府
大阪府もまた、生活費が高い地域の一つですが、東京ほどではありません。
大阪での学生の家賃は月平均で5万円から8万円程度に収まることが多く、仕送り額もそれに合わせて設定されます。
しかし、交通費や食費などその他の生活費も含めると、多くの学生が月に約10万円程度の仕送りを受けているのが実情です。
福岡県
福岡県は、東京や大阪に比べて家賃や生活費が比較的低めです。
一人暮らしの学生の家賃は、月平均で3万円から6万円程度で済むことが多く、仕送り額もそれに応じて抑えられます。
福岡での一人暮らしの学生の平均的な仕送り額は、月に約7万円から10万円程度となります。
東京、大阪、福岡の各都市で見られる仕送り額の違いは、主に住居費の差にあります。
しかし、これらはあくまで一般的な傾向であり、学生一人ひとりのライフスタイルや学業、アルバイトの状況によって、必要とする仕送り額は大きく異なります。
大学生一人暮らしの一ヶ月の出費
一人暮らしを始める大学生の皆さんが気になる生活費、1ヶ月平均は約12.4万円です。
このうち最も大きな部分を占めるのが家賃で、都市部では月5万円以上が一般的。
食費は自炊で節約し、月2万円程度を目安に。光熱費と通信費は合わせて月に1万円から2万円、交通費は通学方法によって変わります。
![イエプラコラムの、大学生の一人暮らしの生活費は平均いくら?支出の内訳や節約方法をFPが解説の引用画像](https://kurarich.com/wp-content/uploads/2024/01/1000009809-1024x960.png)
大学生の一人暮らしの生活費は平均いくら?支出の内訳や節約方法をFPが解説
出典:イエプラコラム
家賃
一人暮らしの大きな出費と言えば、何と言っても家賃です。
地域によって大きく異なりますが、都心部では特に高額になりがちです。例えば、東京23区内では平均家賃が7万円程度を見込む必要があります。
一方で、地方都市ではもう少し低く抑えることが可能です。
食費
食費は、生活費の中でも大きな割合を占めます。大学生の平均食費は月約2万4千円で、一日あたり約800円となります。
これには、自炊を中心とした食生活や学食の利用、外食の頻度など、個々のライフスタイルが反映されています。
光熱費・通信費
光熱費(電気・ガス・水道)と通信費(携帯電話・インターネット)も、毎月の固定費として考慮する必要があります。これらの費用は、使用量に応じて変動しますが、節約意識を持つことで抑えることが可能です。
交通費
大学までの通学方法によって、交通費も大きく異なります。自転車や徒歩で通学できる場合はほとんどかかりませんが、電車やバスを利用する場合は、月数千円から1万円以上の交通費が必要になることもあります。
大学生の学年ごとの生活費の変動
![5人の大学生の男女](https://kurarich.com/wp-content/uploads/2024/01/1000009784-1024x1024.jpg)
大学生活の各学年における生活費の特徴を以下のようにまとめます:
学年別主な出費
大学1年生:教科書購入やクラブ活動など、新しい環境への適応費用。家具や家電など初期投資が必要。
大学2年生:生活環境への慣れ。専攻によって実験や実習の費用が発生。アルバイトでの自己収入が増加。
大学3年生:就職活動や大学院準備が始まる。スーツ購入、履歴書作成、就職説明会参加費などの出費。移動費や宿泊費がかかる可能性。
大学4年生:卒業論文や研究にかかる費用、卒業旅行。新社会人としての準備に必要な衣服や引っ越し費用など。
大学生活を通じて、学年が進むにつれて生活費の変動が見られます。これは学業の進行、社会活動への参加、そして卒業に向けた準備などに伴う費用の変化に起因します。
大学1年生
大学生活が始まると、教科書の購入やクラブ活動など、新しい環境に合わせた出費が必要になります。一人暮らしをスタートする学生は、家具や家電の初期投資もあって、この時期は特に出費が多くなりがちです。
大学2年生
2年生になると、生活環境に慣れてきて、教材や活動関連の出費も安定します。ただ、専攻によっては実験や実習のための費用がかかることも。
この頃からアルバイトを始める学生も多く、自分の収入で生活費の一部を賄うようになります。
大学3年生
3年生になると、いよいよ就職活動や大学院の準備が始まる時期ですね。新しいスーツを買ったり、履歴書を作成したり、就職説明会に参加するための費用が必要になってきます。
これらの活動には移動費や場合によっては宿泊費もかかるので、お金の管理がますます大切になってきます。
大学4年生
最終学年では、卒業論文や研究にかかる費用、卒業旅行、新生活の準備など、様々な出費が見込まれます。
就職が決まった場合は、新社会人としての準備に必要な衣服や引っ越し費用など、新たな生活スタートに向けた出費が発生します。
大学生の仕送り以外の経済的サポート
![奨学金は給付型か貸与型かで迷ってる男性女性](https://kurarich.com/wp-content/uploads/2024/02/1000010455-1024x768.webp)
大学生にとって、仕送り以外の経済的サポートを得る方法として、奨学金が重要です。奨学金には「給付型」と「貸与型」の二種類があります。
奨学金の種類と平均受給額
奨学金は大学生が学費や生活費を支える重要な手段であり、その種類は大きく「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」に分かれます。
給付型奨学金
給付型奨学金は、返済の必要がない奨学金です。学業成績や家庭の経済状況に基づいて支給され、主に経済的な理由で学業を続けることが難しい学生を支援する目的があります。収入基準や支給額は奨学金を提供する団体によって異なります。
貸与型奨学金
貸与型奨学金は、卒業後に返済が必要な奨学金です。無利子の「第一種」奨学金と、利息が付く「第二種」奨学金があります。家庭の人数や収入額によって収入基準が変わり、一定の条件を満たす必要があります。
平均受給額
大学生の平均借り入れ額は約310万円とされ、これは主に貸与型奨学金のデータを反映したものです。奨学金を利用する学生の中には、複数の奨学金を組み合わせて利用しているケースもあります。
申請のポイント
奨学金の申請には、提供する団体の募集時期や申請条件に注意が必要です。高校3年生の早い段階で予約採用を申し込むことができ、大学在学中でも新たに申し込みをすることが可能です。
家族とのコミュニケーション
![2人の男女](https://kurarich.com/wp-content/uploads/2024/02/1000010453-1024x768.webp)
大学生の仕送りについて家族と話すことは、学生生活を支える上でかなり重要。親御さんと一緒に、どのくらいの仕送りが必要か、どういう風に使われるかなど、しっかり話し合うことが大事です。
仕送り額の話し合い方
仕送り額を決める時は、家賃の相場や生活費を基にして話し合うといいですね。たとえば、家賃が月5万円、食費が月2万円なら、それに合わせて仕送り額を考える。
また、親が子供のお金の使い方をチェックしやすい方法としては、専用の銀行口座を作るとか、クレジットカードの利用履歴を見るなどの方法があるね。これで、お金の管理がしやすくなります。
生活をやりくりするコツ
大学生が仕送り以外で生活費を工面するための工夫には、生活を賢くやりくりするコツと、ちょっとした収入を得る方法があります。
大学生が仕送り以外で生活費を工面するためのアイデアを、もう少し詳しくお話ししましょう。
生活を上手にやりくりするコツ:
- 自炊を始めてみる: まずは、簡単なパスタやカレーから始めて、徐々にレパートリーを増やしていこう。食材はスーパーのセールを狙うのが大事。自炊することで、外食に比べてかなりの節約になるし、料理のスキルも身につきます。
- クーポンの活用: 食事や買い物の際には、PayPayやLINEクーポンのようなアプリをチェックして、お得なクーポンを利用しましょう。特に飲食店の割引クーポンは使い勝手がよくておすすめです。
- 自宅での飲み会: 友達を家に招いて、自宅で飲み会をすると楽しいし、外で飲むよりずっと節約になります。手作りのおつまみやカクテルで、カフェやバーのような雰囲気を楽しむのもいいですよ。
収入を得る方法:
- アルバイトの探索: 学業と両立できるような、時間の融通が利くバイトを探してみましょう。例えば、コンビニやカフェなどのシフト制の仕事は、スケジュールに合わせやすくておすすめです。
- 不用品の販売: クローゼットを整理して、着なくなった服や使わなくなった本やガジェットをメルカリやラクマで売ってみよう。片付けにもなるし、一石二鳥です。
これらの方法をうまく活用すれば、限られた予算の中でも快適な大学生活が送れます。
まとめ | 大学生の仕送り問題を徹底解説
- 仕送りの現実: 地域やライフスタイルによって仕送りの必要額は異なる。
- 生活費の管理: 自炊やクーポン利用で節約し、収入を増やすためにアルバイトや不用品販売を検討する。
- 家族とのコミュニケーション: 仕送りの話し合いは家族間で重要。
- 奨学金の活用: 給付型と貸与型奨学金の選択肢とその利用方法
次のステップとしては、自分に合った節約術や収入源を見つけて、計画的な生活費の管理を心がけましょう。不安を感じるかもしれませんが、この記事があなたの新しい生活への一歩をサポートすることを願っています。
大学生活は新しい挑戦の連続ですが、賢く計画を立てることで、より楽しく有意義な時間を過ごすことができますよ。