「一人暮らしでの洗濯機選び、ドラム式って本当に便利?高いけど、その価値はあるの?」と悩む方も少なくないでしょう。
一人暮らしの限られたスペースと予算で、最適な洗濯機を選ぶことは頭を悩ませる問題です。
ドラム式洗濯機の機能性と利便性を理解し、自身のライフスタイルに合った使い方をすれば時短効果が極めて高い家電と言えます。
この記事では、ドラム式洗濯機のメリット・デメリットを深掘りし、一人暮らしにおける洗濯機選びのポイントを分かりやすく解説。
また、後悔しないための選び方や、おすすめのドラム式洗濯機も紹介します。
- 一人暮らしで洗濯機選びに迷っている方
- ドラム式洗濯機の購入を考えているが、メリットとデメリットを知りたい方
- 省スペースで効率的な洗濯方法を求めている方
くらお高い買い物になるドラム式洗濯機!しっかりと特徴を抑えておきましょう
ドラム式洗濯機のメリット・デメリット
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違いを比較した表です。次はデメリットとメリットを詳しく解説していきます。
| 機能 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 |
|---|---|---|
| 衣類への負担 | 少ない | 比較的大きい |
| 洗浄力 | 繊細な洗濯に向いている | 強力な洗浄力が魅力 |
| 水・洗剤の使用量 | 少ない | 比較的多い |
| コスト | 高い | 安い |
| 乾燥機能 | 効率的な乾燥が可能 | 乾燥能力に限界がある |
| 衣類の取り出し時の負担 | 腰への負担がある | 腰への負担が少ない |
ドラム式洗濯機のメリット、デメリットをざっくりと抑えた上で以下詳細をチェックしていきましょう。
一人暮らし|ドラム式洗濯機のデメリット5選


まずはドラム式洗濯機デメリットを解説します。
横開きの扉だからスペースが必要
ドラム式洗濯機を選ぶときに考えなければならないのが、その設置スペースです。
横開きの扉は洗濯物の出し入れがしやすく便利ですが、開閉にはそれなりのスペースが必要になります。
特に一人暮らしの住まいでは、どうしても限られたスペースを有効に使いたいものです。
部屋を広く使いたいのに、洗濯機の扉を開けるためだけに空間を空けておくのは、もったいなく感じるかもしれませんね。



縦型洗濯機より開閉にスペースが必要な点は注意しよう
本体価格が高い
ドラム式洗濯機のデメリットとして、避けて通れないのがその「本体価格の高さ」です。
縦型洗濯機が手ごろな価格で購入できるのに対して、ドラム式はその数倍の出費が必要になるのが一般的。
縦型であれば、2万円台からスタートするものもありますが、ドラム式では20万円を超えるモデルも珍しくなく、機能が充実している分、価格も上がりがち。
特に最上位のモデルになると、30万円越えといった価格になることもあり、一人暮らしの予算ではちょっと手が出しづらい金額です。
さらに、「洗濯機の寿命は平均して7年」と言われています。そう考えると、30万円越えのドラム式洗濯機を購入した場合、1日当たり約117円のコストがかかる計算になります。
乾燥機能を毎日使うことを考えれば、その便利さには代えられない価値があるかもしれませんが、一人暮らしの限られた予算を考えると、やはり「高い」と感じるのは無理もありません。



コストパフォーマンスを重視するなら、少し前のモデルを選んだり家電量販店のセールを狙うのが大切
お手入れが面倒
乾燥機能をよく使う人は特に、毎回のお手入れが欠かせません。
乾燥後のホコリやゴミが溜まるフィルターの掃除はマスト。
糸くずフィルターだけでなく、乾燥フィルターの掃除も毎回しないと、衣類がうまく乾かなかったり、最悪の場合、洗濯機自体の故障につながる恐れも。
さらに、洗濯機の排水フィルターやドアのゴムパッキンにも目を配らないと、時間が経つと「何この臭い…?」という事態に。
これらのパーツは、ホコリや汚れが溜まりやすく、定期的なお手入れが必須です。
【理想的な清掃頻度】
乾燥フィルターは使用後毎回、排水フィルターは週に1回か2回、ゴムパッキンはできれば毎日、洗濯槽や洗剤ケースは月に1回のお掃除が理想的
また、槽乾燥は月に一度から数ヶ月に一度行うことで、洗濯機内部を快適な状態に保つことができます



この作業がめんどくさいと感じる場合、ドラム式洗濯機は向いていないかもしれません
洗浄力が低め
ドラム式洗濯機を選ぶとき、気をつけたいのが洗浄力の問題です。
特に泥だらけの服や頑固なシミがついた衣類に対しては、縦型洗濯機の方が強い洗浄力を発揮する傾向にあります。
これは、ドラム式が少ない水量で洗う設計のため、洗剤や汚れが衣類からすっきり落ちにくいことが原因です。
その結果、洗濯後も不快な臭いが残ったり、黒ずみができやすくなったりすることも。
このデメリットを少しでも和らげるには、予洗いや、汚れた部分に洗剤を直接つけておくなど、事前処理が効果的です。
また、すすぎを何度か繰り返して洗剤をしっかり落とすことも大切です。
洗濯物を取り出す際の足腰への負担
ドラム式の扉は前についていて、洗濯物を出し入れするたびにかがむ必要があります。
このため、ドラム式洗濯機は洗濯物を取り出すときに足腰への負担が意外と大きいものです。
一人暮らしで毎日使うと、この部分がちょっとした悩みになるかもしれませんね。
一人暮らし|ドラム式洗濯機のメリット5選


一人暮らしにおけるドラム式洗濯機は多数のメリットがあります。



高い買い物でしたが、私はドラム式洗濯機の購入に満足しています
水道代や洗剤代を節約できる
ドラム式洗濯機を選ぶ際、特に注目したいのが、水道代や洗剤代を節約できる点です。
縦型洗濯機と比較して、ドラム式は使用する水の量が格段に少なくすみます。
たとえば、日立のとある洗濯機の例を見ても、同じ12kgの洗濯機でも、縦型は125リットルの水が必要なのに対し、ドラム式では85リットルで済むんですよ。
この差は、毎日の洗濯を考えるとかなり大きいですよね。
そして、水を少なく使うってことは、それだけでなく洗剤や柔軟剤の節約にも繋がります。
つまり、毎月の水道代だけでなく、洗剤代もグッと抑えることが可能。
小さなことかもしれませんが、積み重ねれば家計に大きな差が生まれます。



洗濯機本体代だけでなく、日々のコストも計算に入れて判断しよう
天気に左右されない
ドラム式洗濯機があれば、天気や季節を気にすることなく洗濯ができるんです。
ドラム式洗濯機の魅力は、その乾燥機能にあります。洗濯から乾燥までを一台で完結できるため、雨の日でも、湿度が高い日でも、洗濯物を気にせずに済みます。
さらに、寒い冬でも室内でしっかりと乾燥させることができるので、乾かない洗濯物で部屋がいっぱいになる心配もありません。
また、一人暮らしでは、洗濯をするタイミングが限られていることも多いですよね。
忙しい朝に洗濯機を回しても、乾燥機能があれば帰宅時にはすぐに収納できる状態になっています。
これにより、洗濯にかかる時間を有効に使うことができ、一人暮らしの忙しい日々を少しでも楽にすることができます。
洗濯物を干す作業は1日あたり最低でも10分程度時間を要します(1年で考えれば時間効果は更に大きい)
自動乾燥機付きのドラムであれば、洗濯物干し作業から解放されるのは一人暮らしにとって何より嬉しいポイントでしょう
洗濯物をやさしく扱ってくれるドラム式
ドラム式洗濯機が一人暮らしにぴったりな理由の中でも、特に大切なのが「洗濯物が傷みにくい」という点です。
普段、私たちが洗濯するとき、衣類は結構なストレスを受けています。
特に、愛用している服やデリケートな素材のものは、洗濯によるダメージが気になるところ。でも、ドラム式洗濯機なら、その心配が少なくなります。
ドラム式洗濯機の特徴は、「たたき洗い」や「摩擦洗い」ではなく、衣類を持ち上げて落とすことで汚れを落とす点にあります。
この方法だと、衣類同士が激しくこすり合わされることが少なく、摩擦によるダメージを減らせるんです。
特に、ドラムの内側は滑らかに設計されているため、衣類が引っかかりにくく、繊細な素材も安心して洗うことができます。
衣類を洗濯機の上に置ける
ドラム式洗濯機の便利なポイントの一つが、「衣類を洗濯機の上に置ける」ということです。
縦型洗濯機の場合、上蓋を開けるために洗濯機の上には何も置けませんが、ドラム式洗濯機ならそんな心配は無用。
横から衣類を出し入れする設計なので、洗濯機の上部がフラットな収納スペースとして活用できます。



ドラム式洗濯機上部を洗剤や柔軟剤置き場にしている方も少なくないでしょう
洗濯物がふんわり、心地よい着心地へ
ドラム式洗濯機の特徴の中で、特に嬉しいのが「洗濯物がふんわりと柔らかく仕上がる」ことです。
この点は、一人暮らしで毎日を快適に過ごしたい方にとって、見逃せないメリットでしょう。
ドラム式洗濯機の乾燥機能は、衣類を優しく暖かい風で包み込みます。
この風が、衣類の繊維一本一本をやさしくほぐしてくれるのです。
たとえば、外干ししたタオルがゴワゴワになってしまうのは、繊維が固くなってしまうから。
でも、ドラム式洗濯機では、その心配がありません。乾燥の過程で衣類を軽くたたきながら乾かすため、仕上がりは驚くほどふんわりとします。
また、柔軟剤の香りも長持ちし、洗濯物からほのかに良い香りがするたびに、洗濯への満足感が深まります。
縦型洗濯機かドラム式洗濯機どっちがいいの?
「縦型?ドラム?どちらの洗濯機が自分には合うのか?」と悩む方に向けて、それぞれのポイントを解説します。
ドラム式洗濯機を買ったら後悔するかもしれない人
部屋が狭い方は要注意
一人暮らしの部屋って、どうしてもスペースが限られがちですよね。
ドラム式洗濯機は、その設計上、設置スペースに余裕が必要です。
特に前面にドアがあるタイプは、洗濯物を出し入れするためのスペースも考慮する必要があります。
お部屋が狭い場合は、洗濯機の置き場所を確保するだけで一苦労かもしれません。
購入を検討する際は、実際に洗濯機を置くスペースを測ってみて、家具や他の家電との配置を事前にしっかりと計画することが大切です。
音に敏感な方、夜洗濯をする方
ドラム式洗濯機は、洗濯や乾燥の際に出る音が、場合によっては結構大きいです。
特に、夜遅くや早朝に洗濯をする習慣がある方は注意が必要。
脱水時や乾燥時の振動音は、静かな時間帯には特に響きやすく、集合住宅では隣人への配慮も必要になってきます。
音に敏感な方や、ご近所との関係を大切にしたい方は、購入前に洗濯機の騒音レベルを確認することをおすすめします。
予算が厳しい方
ドラム式洗濯機の魅力は多機能である反面、価格が高めに設定されていることも事実です。
特に最新機能が盛りだくさんのモデルは、その価格帯もさらに上がります。
一人暮らしの方の中には、初期投資だけでなく、ランニングコストを含めた長期的な経済的負担も考慮に入れて家電を選ぶ必要がある方も多いでしょう。



縦型にくらべてドラム式の価格は高い傾向にあるため、予算が合わない方は素直に縦型を選択しよう
一人暮らし|ドラム式洗濯機はこんな人におすすめ!
洗濯回数が多い方におすすめのドラム式洗濯機
洗濯回数が多い方にドラム式洗濯機は非常におすすめです。
ドラム式洗濯機の魅力は、なんといってもその「洗って乾かす」までの一貫した作業を、手間をかけずに完結できる点。
忙しい一人暮らしの日々でも、洗濯物を機械に任せておけば、自分の時間を有効に使うことができます。
また、一度に洗える衣類の量も多く、大容量のモデルを選べば、週に一度のまとめ洗いもラクラクこなせます。
さらに、洗濯から乾燥までを一台で行えるため、部屋干しのスペースを取らないのも大きなメリット。
部屋が狭い一人暮らしの住まいでは、洗濯物を干す場所を確保するのも一苦労です。



「洗濯の手間を減らしたい」と考えている方はドラム式洗濯機がぴったり
衣類を大切にしたい方に
ドラム式洗濯機は、衣類にやさしく洗うので、大切な服も安心して任せられるんです。
デリケートな素材や、長く大事にしたいあの服も、色あせや型崩れの心配をグンと減らしてくれます。
ファッションを楽しむ一人暮らしの方や、お洋服を大切にしたいと思っている方には、特におすすめです。
家事の時短を求める方に
ドラム式洗濯機は洗濯から乾燥まで一台で完結するため、家事の効率化を図りたい方にぴったりです。
衣類を干す時間や取り込む手間が不要になることで、忙しい一人暮らしの方でも家事の負担を大幅に軽減できます。
毎日部屋干しの人
ドラム式洗濯機の乾燥機能は、天候に左右されずにいつでも洗濯物を乾かせるため、毎日部屋干しをする方にとって大きな解決策となります。
外干しできない日でも、洗濯物の乾燥を気にすることなく、清潔な衣類を維持できますよ。



雨が多い梅雨の時期もドラム式洗濯機は大活躍してくれます
後悔しない!一人暮らしにもおすすめドラム式洗濯機3選
ドラム式洗濯機の購入を検討している方に向けて、具体的なおすすめを3つ紹介します。
アイリスオーヤマ FLK842


アイリスオーヤマ FLK842は、悩みに悩み実際に購入したドラム式洗濯機です。
洗濯容量8㎏、乾燥容量4㎏と一人暮らしの生活シーンに合ったサイズ感が魅力。
台ありと台なしの2種類から選択ができ、台ありであれば気になる取り出し時への腰への負担を軽減できます。


ドラム式洗濯機の中では、低価格モデルであり初めての購入におすすめします。



洗浄力はもちろん乾燥機能の便利さを体験して欲しい
シャープ ES-S7H


シャープ ES-S7Hは、洗濯容量7㎏、乾燥容量3.5㎏と一人暮らしに最適なサイズ感が魅力。
洗濯槽の自動お掃除機能が付いており、いつでも清潔な洗濯ができる点もメリットです。


また、なんといってもシャープの強みである、「プラズマクラスター」が導入されており、乾燥しながら除菌・消臭できる点も強みと言えます。
筆者も最終まで悩んだアイテムですが、当時13万円越えと金額面で断念した洗濯機です・・・



予算的に問題ない方であればおすすめです
AQUA AQW-F8N


AQUA AQW-F8Nは、洗濯8㎏と一人暮らしに最適なサイズの洗濯機。
乾燥機能がないため、ユーザーを選ぶ洗濯機ですがコストの安さは魅力です。
6万円代から販売されているのも見られるため、「ドラム式を利用したいが乾燥機能はいらない」という方におすすめと言えます。
こちらも最後まで悩みましたが、「やはり乾燥機能を体験したい!」という思いから、候補から外れた商品です。
ドラム式洗濯機をサブスクで体験するという方法もアリ
「ドラム式洗濯機が気になるけど自分に本当に必要なのか分からない・・・」
「買ったは良いも乾燥機能はいらないかも」
こんな悩みから購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、家電・家具のサブスクサービス「ラクリアーズ」の活用。


最低1年から最大5年の期間にてレンタルができるため、気軽に使用感をチェックできる点は強みです。
また、契約終了後も「継続利用」、「買取」、「返却」、「新商品の切替」など複数のパターンが用意されている点もメリットと言えるでしょう。



一人暮らしの生活において、気になる家電や家具のお試し利用に悩んだら利用を検討してみよう
まとめ
今回は、一人暮らしにおけるドラム式洗濯機のメリットとデメリットについてまとめました。
設置スペースの必要性、高価格、お手入れの手間などのデメリットがある一方で、水道代や洗剤代の節約、天気に左右されずに洗濯できる利便性、衣類を優しく扱う点など、多くのメリットも存在します。
一人暮らしを始める際に、洗濯機選びは重要なポイントの一つです。
この記事を読んで、自分のライフスタイルに合った洗濯機を見つけるヒントになれば幸いです。



自身の生活シーンに合ったドラム式洗濯機を検討してみよう



